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ウン年振りに [本日の感謝]

・・・とある友人と会ってきた。

彼女とは、もう5~6年以上前に常駐先の現場で一緒の島にいた仲だ。

私は今もそうだが、当時はお互いに独身で、どうしようもなく下らない話で盛り上がっていた。私は間もなくして現場を離れたが、その後も彼女とは時々ご飯を一緒に食べに行ったりしていた。何年かして彼女は結婚し、年賀状程度のやり取りになってしまったが、数か月前にとあるソーシャル系のアプリを通じで話をするようになった。

私が現場を去ってから、彼女の親御さんの具合が悪くなり、自宅と実家を往復しながらご両親の身の回りの世話をしていることを聞いていた。当時は、お母様の具合が芳しくなく、乱暴な言い方をすれば「振り回されている」とグチを聞いたこともあった。

今のビンボー生活のお陰で夢の週休4日を送る私は、ここぞとばかりに平日の日中を利用し、ウン年振りに彼女との再開を果たしたのである。

「介護疲れしている」という彼女は、相変わらず自宅と実家を往復しながらご両親の面倒を見ている。

聞けば、今度はお父様の具合がとても悪く、それに伴う介護だのヘルパーさんだのの手続きで毎日右往左往しており、それに加えて24時間お構いなしに投げられるお母様からの要望を聞きとげながら、毎日睡眠不足やストレスと闘っているとのこと。

表面は至って普通にしていたが、きっと彼女はものすごく葛藤しているのだと思う。

それに比べて、年老いた親を田舎に残し、勝手に転職して、勝手にメンタル落ちして、勝手に無職になって、勝手にビンボー騒ぎしている私は、なんと親不孝なのかと思った。

五体満足で生んでもらって、大きな病気も怪我もせずに育ててもらい、独りでお金を稼いで暮らせるようにしてもらったのに。何かにつけて強い言葉や乱暴な言葉を投げてみたり、感情に任せて振る舞ってみたり。それでも、いつも、いつでもありのままの私を無条件で受け止めてくれたのに。私は何もしていない。

情けなくて涙が出てきた。止まらなくなった。

数年前、まさか自分たちがこんなことを話題にするなんて微塵も思っていなかったね、などと言って笑い飛ばしたが、彼女も私も確実に歳を取っている。

自分のことを第一に考えていられる私は、まだまだ恵まれている。

感謝しなくてはならない。

そんなことを考える機会を与えてくれた彼女にも、感謝しなくてはならない。

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