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最終就業日 [転職活動の話]

そんなわけで、平和な就業先での就業を3月31日に終えた。

ケーキおじさんはとても遠くへ転勤となり、3月29日が最終出社日だった。4月1日からの新体制に備えた席替えやら人員異動やらで、最終日の夕方から引越しが本格化し、翌日からいない人の私は早々に返却物の返却やパソコン上のファイル削除を済ませた。

一通りのお片づけを済ませたタイミングで派遣屋の営業(サポート)担当が挨拶に来た。

途中から派遣会社が変更になり、この担当者もとても不便を感じているとのこと。それは私も同じで、いかんせん大手に吸収されてしまったが故に、どうも態度が上から目線なのだ。

言い訳になるが、契約満了が決まった後、次の案件についての連絡は1度しかなかった。勤務地が片道1時間半以上かかり、交通費も一日1000円以上かかるので丁重にお断りしたのだが、それ以降一切連絡がない。そのくせ、良さそうな案件にエントリーしても理由不明のまま社内選考で落ちまくる。

以前は、契約満了が決まった後はあるグループへ回し、そこで希望や今後のお仕事について再度ヒアリングや相談をし、そのうえで次の案件を紹介するというプロセスを踏んでいたらしいのだが、会社が変わった途端、そのプロセスはなくなった。つまり「派遣屋の買い手市場」なのだ。

それはさておき、遂に定時になり、最後の夕礼で挨拶をすることになった。

半年という短い期間だったが、この就業先で働き始めたころ、私はまだ働くことが怖くて仕方がなかった。リハビリで開始した最初の派遣先には強烈なお局がいて、モロに私の苦手なタイプ。そのお陰で、私はすっかり怖気づいて単純なミスが重なった。そして、当初の先方の予想に反して売り上げが上がらず、「長期」のはずだった契約はわずか2ヶ月で満了した。

そんな背景を抱えてあの環境で就業開始したのだが、本当に平和だった。

私の能力を高く買って下さり、みんな良い人ばかりで、ほぼストレスなしで就業できた。私が目指す方向ではなかったが、出来ることをやって重宝して貰ったので、その分楽しく仕事できた。おいしいおやつが出てきたり、くじ引きに行かせてもらったり、贅沢ランチに行ったり、展示会に行かせてもらったり、みなさんに良くしてもらった。

そのおかげで、私は「働く」ことに前向きになれたのだ。

半年という短い間だったが、私のあの状態には最適の仕事環境だったのかもしれない。あのタイミングで拾ってもらった私は、本当にラッキーだった。

もちろん、契約更新ナシと聞いたときには恨み節も出た。
クビにしたくせに、「新天地での活躍を願う送別会」に誘うとは何ぞやとも思った(・・・ので、新天地のない私は欠席した)。

でも、そのおかげで自分が進みたい方向に進もうという気持ちが出てきた(・・・でも、試験は落ちた)。隣のお席におじさんには、次の就業先が決まったらご飯でも食べに行こうと約束をした。

未だに前途多難で不安ばかり。昨年のように、どうしようもなく落ち込むこともあるだろう。

でもいつか、これも笑って話せる時が来ることを願っている。

みなさん、本当にありがとうございました!

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